【武カレ】= 武道武術カレンダーBlog (by soseido.org)

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【本の紹介】松田隆智『新装増補版 謎の拳法を求めて』

「日本における現在のような中国武術の受容の歴史の中で、決して無視することのできない日本人を一人だけ挙げよ」と言われたら、かなりの人が「松田隆智」と答えるのではないでしょうか。

週刊少年サンデー」で連載された『拳児』に影響を受けた人は少なくない……どころか、これを読んで中国武術を志した人も少なくないはず。

 

 

拳児 (1) (小学館文庫)

拳児 (1) (小学館文庫)

 

 

既に広く知られているところですが、この『拳児』は松田隆智先生の自叙伝的な性格の強い物語だと言われています。

松田隆智 - Wikipedia

台湾武壇(武壇国術推広中心)の著名武術家蘇昱彰に拝師し(内弟子となること)、後に(1985年)中国本土で通備門の馬賢達に拝師した。自身の武術遍歴をもとにした自伝『謎の拳法を求めて』を著し、それが後年、中国武術漫画『拳児』の原作となり大ヒットした。
また、合気や発勁などの古来秘伝であった技を、すべての人にわかりやすく伝えた功績も大きい。
武道雑誌の『月刊秘伝』などに主筆格で登場していた。

松田隆智先生の数々の著作の中でも『謎の拳法を求めて』は、空手・古武道・中国拳法などを網羅した内容で、欠かせない一冊と言われています。

それが今回、大幅に増補して再登場したのが下記の本です。

 

新装増補版 謎の拳法を求めて (武の人・松田?智の足跡を辿る)

新装増補版 謎の拳法を求めて (武の人・松田?智の足跡を辿る)

 

 

 この記事を書いている5月1日現在、Amazonレビューは全部「★5つ」!

 当Blogの中の人は『拳児』直撃世代でなかったため、今回初めて読んだのですが、かなりワクワクしています。増補部分がかなり多いようで、既刊を持っている人にもオススメだそうです。

 日本・中国の諸武術に関する近年の研究成果と比較すると、情報が古い面もあるかもしれません。しかしそれは、本書を読まない理由にはならないのではないでしょうか。増補部分にある「松田隆智・ラストインタビュー」は、自伝の準備稿作成のために収録されたものだそうで、いままで語られてこなかった青年時代のエピソードが詰まっています。

 

 まったく話は変わるのですが、最近出た武道関連の本と言えば、黒田鉄山先生の『新装改訂版 気剣体一致の「創」 “見えない動き”を体現する武術的身体の創成』があります。前の版を(三部作とも)持っているので、買うかどうか迷っています……。

 

 

 

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※当Blogでは今のところ一銭も儲けていませんが、上記のリンクにはAmazonアフィリエイトのタグを付けてみました。このリンクから爆売れすれば、1000円ぐらい入ってくるかもしれません。

……ん? 計算してみると、ほとんど無理ですね。AmazonアフィリエイトのIDは数年前に作りましたが、いまだに振込最低金額に達していませんから……。

 

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(2015/05/12加筆)

実験的に、松田隆智先生の他の本のAmazonリンクも貼っておきます。

 

松田隆智の拳遊記―最強の拳技を求めて、中国武術の世界をゆく

松田隆智の拳遊記―最強の拳技を求めて、中国武術の世界をゆく

 

 

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(2015/05/12 追記)

こんなイベントが企画されているようです。締め切りは明日=5/13!

www.japan-events.net