1月29日から3月27日→岡山/企画展「備前刀剣王国」
刀好きは見逃せない、備前長船刀剣博物館。2016年の最初の企画展は「備前刀剣王国」だそうです。
会期 平成28年1月29日(金曜日)~平成28年3月27日(日曜日)
前期:1月29日(金曜日)~3月3日(木曜日)/後期:3月4日(金曜日)~3月27日(日曜日)
前期と後期で一部、展示品が入れ替わります。
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌日に振替)、祝日の翌日
開館時間 午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
料金 一般500円(400円)、高大生300円(250円)、中学生以下無料
(中略)
備前国は刀剣の産地として、平安時代後期から室町時代後期までの約四百年間に、古備前派・一文字派・長船派の大きな流派の消長がありました。
古備前派は、平安時代後期の源平合戦に生死をかけた武士たちの腰物として用いられ、一文字派は後鳥羽院を巡る政変の渦に端を発し、刀剣史上最も絢爛豪華 な作風を生みました。長船派は文永・弘安の役と呼ばれる蒙古襲来の国難を受けて、大量の需要に大工房をもって応えました。南北朝時代には、朝廷を二分する 戦乱が全国におよび、大太刀の様式が生まれました。そして、室町時代後期には、武士のみならず農民まで駆り出される戦乱に、大量の刀が作られ、長船村は鍛 冶屋千軒ともいわれ盛況を極めました。名刀は武士の鏡であり、誇りでした。備前の名工たちは武士の誇りを受け、技を競い、刀剣王国を作り上げたのです。備前には、古備前派・一文字派・長船派以外にも多くの流派の消長がありましたが、このたびは、大きな流派の三つに絞り、さらにその創造の推進力となった 名工を中心に企画いたしました。また、今回は南北朝時代の長船を脇より支えた小反り物に注目し、構成のひと枠に組み入れました。広く親しまれてきた「一文 字」「備前刀」「長船」などの呼称と結び合わせて我が国を代表する名刀をご鑑賞いただければと思います。
(後略)
期間中には、「小刀製作」や「古式鍛錬見学」「日本刀手入れの講習会」なども開催されるそうです。