(後追い)4月25日→奈良・春日大社/宝蔵院流槍術 演武披露
2015/04/25 に、奈良県の春日大社にて、宝蔵院流槍術の演武が奉納されました。
※事後に把握したので、まずは新聞記事からの引用です。
http://www.sankei.com/smp/region/news/150426/rgn1504260037-s.html
奈良市の春日大社で25日、20年に1度の式年造替を奉祝し、奈良発祥の古武道「宝蔵院流槍術」の演武が奉納された。演武者による気迫のこもった槍さばきに、参拝客らが大きな拍手を送っていた。
宝蔵院流槍術は約450年前の江戸時代に、興福寺の子院(しいん)「宝蔵院」の僧、胤栄(いんえい)が創始した。猿沢池に浮かぶ三日月を槍で突く修練から編み出したとされる。
穂先が十文字形の「鎌槍(かまやり)」という長さ2・7メートルの槍を使うのが特徴。突くだけでなく、形状を生かして相手の槍をたたき落としたり、相手からの突きを防御したりなど優れた機能を持つ画期的な武器だという。
この日は、春日大社・林檎の庭で、10人の演武者が「エイ」「ヤー」などと威勢のいい声を上げながら、同流派に伝わる全35本の型を披露した。演武会を主催した「奈良宝蔵院流槍術保存会」の松岡泰夫会長(75)は「造替を迎えている春日の神様に演武を奉納でき、大変清々しかった」と話していた。
つづいてこちらは、写真つきレポート。
恰好いい……。
第六十次式年造替奉祝 宝蔵院流槍術 春日大社奉納演武会
http://www4.kcn.ne.jp/~hozoin/150425kasuga.htm
来賓:小林茂樹
演武者
宗家:一箭順三
免許皆伝:前田繁則・若林幹雄・長田眞男
免許:美馬博幸・土屋明洋・鈴木誠・西本昌永・駒喜多学
目録:佐藤寛
司会:目録 船谷哲司
参列伝習者
目録:森邦茂・藤本大輔・半田・松井典夫・西堀清作・田口昌昭・加藤了嗣・森一彦・白木正勝
中級:本條和樹・山田一嘉
初級:森口遙平・奥伸幸
伝習生:川西正明・北田武史・山岡紀之・谷内宗信
宝蔵院流の槍術と言えば、吉川英治の『宮本武蔵』でも重要な役どころですね。阿厳との立ち合いとか、日観とのエピソード(畑仕事をしている老人(実は日観)の気迫に飛び退いたが、「おぬしは、おぬし自身の影に驚いたのじゃ」と言われた話)とか。
先日の「浅草古武道大会」でも、その十字槍の技を披露していましたね。
当Blogの、浅草古武道大会の記事はこちら。
……あんまりまともなレポートは書けていませんね。……いや、たくさんの流派が登壇されましたから……。チャンスがあったら、バッチリレポートしたいと思います。
今後の予定は、こちらのFacebookページに、随時掲載されているようです。
どうやら、7月19日の「日本古武道振興会創立80周年記念演武会」にも、参加されるようですね。