2月26日・27日→青森/刀剣ツアーin青森(刀匠見学、剣術体験)
2016年2月26日、「刀剣ツアーin青森」というイベントが開催されます。
日本刀の鍛刀見学や、卜傳流(ぼくでんりゅう)剣術の体験ができます。
剣術体験は、単に木刀を持ってエイヤーと振り回すだけのものではなく、歩き方などの所作から学ぶもので、濃密な体験となりそうです。
【お知らせ①】2/26~27に「刀剣ツアーin青森」が開催されます!1日目は津軽藩御用達の鍛刀技術継承者である中畑國廣刀匠の元でみっちり刀剣見学!真剣把持(手に持って見る)はもちろん、お手入れ体験!鍛刀見学も盛り込んで頂きました! pic.twitter.com/GKFK11O7r9
— 青森県サイクル・ツーリズム推進協議会 (@a_cycle_tourism) 2016, 1月 15
【お知らせ②】2日目は津軽藩にのみ伝わる古武道「卜傳流」の体験!武士は刀をどう扱っていたのかを実地で体験できます(見学のみもOK)。刀を佩いたときの歩き方座り方眠り方、前から敵が来た時の所作…など、絵描きさん字書きさんの役にも立つ! pic.twitter.com/dXRSp6pdUo
— 青森県サイクル・ツーリズム推進協議会 (@a_cycle_tourism) 2016, 1月 15
日時:2月27日(土)12:30~28日(日)13:45
集合解散:弘前駅城東口
募集人数:20名(最小催行人数10名)
申し込み
①県外参加者先行:1月18日~22日
②通常募集: 1月25日~2月12日 料金:9800円(宿泊なし7800円)
詳細は上記ホームページもしくは当まとめをご覧くださいませ。
(ポスター画像)
これは2015年の「卜伝流・武士育成ツアー」の、続編と呼べる企画のようです。
5月の武士ツアーについて↓
11月の武士育成ツアーについて↓(当ブログ過去記事)
卜傳流(卜伝流)は、かの剣豪・塚原卜伝(つかはら・ぼくでん)が開いた剣術の流派です。
NHKドラマ『塚原卜伝』は、堺雅人を主役に、その修業時代を描いた作品です。
戦国時代に剣の聖地・鹿島に生まれ、幼少より鹿島中古流の太刀を学び、17歳で武者修行の旅に出て、生涯数多の真剣勝負や合戦に臨み一度も負傷しなかった という伝説的な剣豪・塚原卜伝。波乱万丈の死闘をくぐり抜け、鹿島神宮に千日間こもってついに会得した「一つの太刀」とは。有名ではあるが、いままであま り映像化されたことのない謎に満ちた卜伝の青年期を中心に、その実像に迫る斬新なドラマ。全7回。
堺雅人で時代劇……と言えば、今年(2016年)の大河ドラマ『真田丸』。まだ序盤ですが、三谷幸喜の脚本が冴え渡っています。
本編中で真田信繁(幸村)はまだ(設定上)20歳にもならない若者で、堺雅人は上手く「才気煥発だけれど、まだ未熟な若者」を演じています。時々、刀を使ったシーンがありますが、ドラマ『塚原卜伝』の戦闘シーンを思い出しますね。
NHKオンデマンドや、DVDで見ることができます。週に一度の『真田丸』で飽きたらない、という方はどうぞ!
ドラマは津本陽の原作『塚原卜伝十二番勝負』の1~7話、卜伝の少年・青年時代を映像化しています。8~12話は卜伝が晩年になってからなので、2011年時点の堺雅人に演じさせるのは無理がある、ということでしょうか。……だとすると、二十年後に続編を作るとか……夢(妄想)が膨らみます。
が……二十年後では早いかもしれません。まだ堺雅人が若すぎて。
実は卜伝は当時としては相当長寿で、満82歳で亡くなるまで各地で剣術を指導したそうです。
若いころから全国武者修行、年老いてなお無敵! ということで、江戸時代の講談では大人気キャラです。
指導した期間が長期に亘るため、その期間に彼の剣技自体も変化したらしく(また、相手によって柔術や棒術など、違うものを教えたのかもしれません)地域によって異なる内容の「卜伝流」が伝承されています。
■弘前藩に伝承された系統
弘前藩で伝えられた卜伝流は剣術で、その内容は鹿島新当流と全く異なる。この系統は、一刀流(梶派一刀流・小野派一刀流・中西派一刀流)、當田流と並んで、弘前藩三大剣術流派の一つであった。
(中略)
■松代藩に伝承した系統
この系統は墳原(つかはら)卜伝流と称し、剣術、槍術、腰廻(居合)、柔術等の総合武術であったが、……(中略)
■水戸藩に伝承した系統
水戸藩で伝えられた卜伝流は、杖術、小太刀術、和(柔術)からなり、杖術と小太刀術は水戸藩の藩校「弘道館」で教授された。
■伊勢に伝承した系統
伊勢に卜伝流鎖鎌が伝承されていた。(中略)
■新庄藩に伝承した系統
新庄藩で伝えられた林崎夢想流居合術に卜伝流手裏剣術が併伝されている。(後略)
参考 → 卜伝流 - Wikipedia
弘前藩の卜伝流は、小山(おやま)家で代々受け継がれ、林崎新夢想流居合などと併せて、藩校「修武堂」で稽古されてきました。
その修武堂は一旦なくなりましたが、小山家の後継者によって「武術研究稽古会・修武堂」として復活しています。
http://www.geocities.jp/bokuden_1969/shubudo/default.htm
そう。今回、剣術体験で卜伝流の指導にあたるのは、現代に蘇った修武堂の方々とのことです。
……なんかもう、行くしかないんじゃないですかね?!
(毎回同じような文末の“ヒキ”ですね……芸がなくてスミマセン)
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関連エントリ:
修武堂と言えば、1月23日・24日に開催された、このイベントですね。
当ブログも取材してきましたので、追ってレポートを掲載……予定です。